“わたしの夢“応援プロジェクト
vol.22 トークイベント
「輝け2020!! 宮城のパラの星」を開催しました

2019/10/01

今年3月、福島県いわき市で、乙武洋匡さんをインタビュアーに迎え、2020年東京パラリンピックでの活躍が期待されるパラ有力選手の素顔を紹介するトークイベント「待ってろ世界!!福島のパラの星」を実施しました。乙武さんに「ぜひ続編を!!」とお願いしたところ、「お手伝いしますよ」とのお返事が。さっそく実現しました。トークイベント「輝け2020!! 宮城のパラの星」、8月4日(日)、仙台市長町にあるバスケットボールコート、HALEO DOMEが会場です。

イベント当日の朝、新幹線で仙台に到着した乙武洋匡さんは、ひと足先に現地へ到着していた出演パラ選手たちと合流します。今回も強力なメンバーが揃いました。パラテコンドー強化指定選手・伊藤力さん(株式会社セールスフォース・ドットコム所属)、陸上競技(やり投げ F46クラス)の齋藤由希子さん(SMBC日興証券株式会社所属)、2018車いすバスケットボール世界選手権日本代表・藤本怜央さん(SUS株式会社所属)の3人です。さっそく和やかな談笑がはじまります。

開演前のひとコマ。すっかり打ち解けた4人です。

開演前のひとコマ。すっかり打ち解けた4人です。

昼食の後、一行が貸切バスで向かったのは、仙台市が震災遺構として保存している仙台市立荒浜小学校。津波被害の空地が今なお広がる風景を前に、全員で復興への思いを噛みしめます。高校2年のとき、故郷の気仙沼で被災して自宅を失い、避難生活を経験した齋藤由希子さん。絶やさない笑顔の下に、選手として復興にかける強い思いがのぞきます。3歳で仙台を離れた伊藤力さんは、荒浜小を襲った自然の猛威が、震災後9年の今も生々しく刻まれているのを前にして、生まれ仙台への思いを新たにします。車いすバスケットの競技人生16年が、そのまま仙台在住の年月につながる藤本怜央さんは、帰り際、バスに乗らずいつまでも荒浜小を見つめていました。乙武さんは、荒浜小の語り部の方の説明へ耳を傾けて、ごらんの表情。言葉がありません。

震災遺構 仙台市立荒浜小学校にて、解説に耳を傾ける一行。校舎の窓の下には、津波で流されたままの、何もない広大な空き地が広がっています。

震災遺構 仙台市立荒浜小学校にて、解説に耳を傾ける一行。校舎の窓の下には、津波で流されたままの、何もない広大な空き地が広がっています。

バスで仙台市街へ戻った後は、いよいよイベントの本番です。まずは、乙武さんから、伊藤力さん、齋藤由希子さん、藤本怜央さんへ1対1のミニインタビュー。障害とともに生きる出演者4人ですが、乙武さんと齋藤さんは生まれつきの障害、伊藤さんと藤本さんの障害は後天的な事故によるもの。境遇に対する感じ方は違います。乙武さんの質問が、選手それぞれの人生観を柔らかく浮き彫りにしていきます。

いよいよイベント本番のスタート

いよいよイベント本番のスタート

続いての競技デモンストレーションで、観客席が大いに沸きました。伊藤さんは、テコンドーのパワフルな蹴り技の音と破壊力をアピールし、齋藤さんは、投てき競技の奥深さを、さまざまな競技用具で解説します。藤本選手は、志願者を募り、車いすシュートを丁寧に指導しました。車いすの片タイヤだけで静止する、"ティルティング"と呼ばれる上級テクニックの披露も。長身の海外選手と互角に戦うためのスキルです。お見事。

観客席からの志願者が構えるキックミットを蹴り込む伊藤力さん。ミット体験した観客の方からは「ちょっとイラっと来ました(笑)」と負けん気たっぷりのコメントも。伊藤さんは語ります。「2020年パラリンピック、やるからには金メダルを狙うと最初から決めていました。まずは来年1月の選考会で代表を勝ち取ります」。

観客席からの志願者が構えるキックミットを蹴り込む伊藤力さん。ミット体験した観客の方からは「ちょっとイラっと来ました(笑)」と負けん気たっぷりのコメントも。伊藤さんは語ります。「2020年パラリンピック、やるからには金メダルを狙うと最初から決めていました。まずは来年1月の選考会で代表を勝ち取ります」。

齋藤由希子さんは、競技用やり、砲丸投げ練習用6kg室内球、小中学生の投てき競技用具「ジャベボール」用の道具など、多彩な角度から投てきの魅力を伝えました。砲丸投げF46クラスで世界記録を持つ齋藤さんですが、2020年東京パラリンピックでは、砲丸投げF46クラスの競技開催自体がなく、やり投げでの出場を狙います。「やり投げでは現在、世界7位。挑戦者です。東京パラリンピックに出場できても、できなくても、笑顔でいることがわたしの夢です」。

齋藤由希子さんは、競技用やり、砲丸投げ練習用6kg室内球、小中学生の投てき競技用具「ジャベボール」など、多彩な角度から投てきの魅力を伝えました。砲丸投げF46クラスで世界記録を持つ齋藤さんですが、2020年東京パラリンピックでは、砲丸投げF46クラスの競技開催自体がなく、やり投げでの出場を狙います。「やり投げでは現在、世界7位。挑戦者です。東京パラリンピックに出場できても、できなくても、笑顔でいることがわたしの夢です」。

砲丸投げ練習用6kg室内球をフルスローする乙武さん。気分はパラリンピアン!!

砲丸投げ練習用6kg室内球をフルスローする乙武さん。気分はパラリンピアン!!

車いすからのシュートを見事に決めた13歳の男子参加者と、藤本怜央さんのハイタッチ。参加者は、学校ではバドミントンをプレイしていて、車いすに乗ったのはこの日がはじめてだそうです。

車いすからのシュートを見事に決めた13歳の男子参加者と、藤本怜央さんのハイタッチ。参加者は、学校ではバドミントンをプレイしていて、車いすに乗ったのはこの日がはじめてだそうです。

齋藤さんも車いすでのシュートに挑戦。6投目が見事ネットを揺らしました。

齋藤さんも車いすでのシュートに挑戦。6投目が見事ネットを揺らしました。

車いすの片タイヤを浮かしたまま静止し、ワンハンドでシュートを決めるという高度な技"ティルティング"を披露する藤本さん。海外選手の長身ディフェンスをかわすテクニックです。「19歳からパラリンピックに出場し続けて、東京が5大会目。金メダルは、2020年の目標、というより、責任です。世界9位の日本が金メダルを宣言しています。どう強くなっていくか、その過程も見届けてください」。

車いすの片タイヤを浮かしたまま静止し、ワンハンドでシュートを決めるという高度な技"ティルティング"を披露する藤本さん。海外選手の長身ディフェンスをかわすテクニックです。「19歳からパラリンピックに出場し続けて、東京が5大会目。金メダルは、2020年の目標、というより、責任です。世界9位の日本が金メダルを宣言しています。どう強くなっていくか、その過程も見届けてください」。

イベントのラストは、出演者全員のクロストークでした。「健常者の選手とレベルの高い練習が積めています」と語るパラテコンドーの伊藤さん。砲丸投げでは所属クラスの世界記録を持ちながら、2020年の東京はやり投げで挑戦する齋藤さんは「いつでもやりを投げられるよう、競技場の近くに引越しました。あと1年で10メートル、記録を伸ばす覚悟」。2004年アテネから16年リオまで4大会連続でパラリンピックに出場している車いすバスケットの藤本さんは「東京では金を獲ります。本拠地・仙台で宣言できて光栄」と語りました。乙武さんの「パラスポーツの試合をもっと観にいってください。それが、選手を応援する一番の力」という締めのメッセージが、集まった人たち全員の胸に刻まれました。

クロストークの出演者4人。東京パラリンピックまであと1年。この人たちが表彰台の上で浮かべる最高の笑顔、絶対に見たいです。

クロストークの出演者4人。東京パラリンピックまであと1年。この人たちが表彰台の上で浮かべる最高の笑顔、絶対に見たいです。