PFFアワード2015グランプリ作品 杉本大地監督「あるみち」 第66回ベルリン国際映画祭に史上最年少で正式出品決定

CSR活動

2016年01月29日

「あるみち」
「あるみち」
杉本大地監督
杉本大地監督

2月11日(木)から開幕する第66回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に、PFFアワード2015グランプリ作品「あるみち」の正式出品が決定しました。
今作が初の監督作品で、主演も務める杉本大地監督(22歳・東京造形大学デザイン学科映画専攻領域3年生)は、本映画祭に正式出品された長編映画監督史上、最年少の監督となります。

「あるみち」は、昨年9月に東京で開催した「第37回PFF」にて、自主映画のコンペティション部門「PFFアワード2015」のグランプリを獲得。その後PFFが国内外の作品窓口となり、海外映画祭にも積極的に紹介してきました。(PFFでは、これまでに153本に及ぶ作品を世界47ケ国、273の映画祭に出品しています。(2016年1月22日現在))
4月29日(金・祝)~5月1日(日)に開催される、「第37回PFF in福岡」(会場:福岡市総合図書館)でも上映となります。

また、9月より東京から始まる「第38回PFF」のコンペティション作品となる「PFFアワード2016」の作品公募も始まります[2月1日(月)~3月23日(水)*当日消印有効]。杉本大地監督に続く新たな才能の登場にも、引き続きぜひご注目ください。

●作品紹介
「あるみち」 2015年/85分/カラー
主人公の杉本大地を監督本人が演じるほか、友人や母親役も実際の本人たちが演じる。いわば監督自身の体験を再現した作品。浪人時代を経て大学に入学してからの日々、新しい友人たちとの最初はぎこちない会話や、昔の仲間との関係性の変化、そして母親との何気ない日常が、驚くほどの自然さで生き生きと描かれ、観客の記憶や感情をビビッドに刺激する。

●PFFとベルリン国際映画祭
カンヌ、ヴェネチアと並ぶ、世界三大映画祭のひとつであるベルリン国際映画祭。上映作品は約450作品、来場者数は50万人を超える、世界最大規模の映画祭といわれる同映画祭に、PFFからはこれまで21作品が正式招待されています。PFFスカラシップ作品は、91年の「自転車吐息」(園子温監督)ほか10作品が紹介されました。また、PFFアワード入選作品も98年パノラマ部門での「鬼畜大宴会」(熊切和嘉監督)、13年フォーラム部門での「くじらのまち」(鶴岡慧子監督)の正式招待など、上映が相次いでいます。
近年では、08年に「パーク アンド ラブホテル」で熊坂出監督が最優秀新人作品賞、キンダー(現・ジェネレーション)部門にて04年に「バーバー吉野」(荻上直子監督)がスペシャル・メンションを授与されるなどのニュースも。
PFF事務局では、ベルリンのみならず世界中の映画祭にPFFアワードやPFFスカラシップ作品の紹介を続けています。