「第68回ベルリン国際映画祭」に、PFFアワード2017グランプリ「わたしたちの家」と観客賞「あみこ」の正式出品が決定!

2017年12月21日

2018年2月15~25日(現地時間)開催の「第68回ベルリン国際映画祭」。
カンヌ、ヴェネチアと並ぶ、世界三大映画祭のひとつであるこの映画祭のフォーラム部門に、本年のPFF(ぴあフィルムフェスティバル)アワード部門「PFFアワード2017」グランプリ「わたしたちの家」(清原 惟監督・25歳)と、観客賞「あみこ」(山中瑶子監督・20歳)が正式出品されることが決定しました。

PFFでは、メインプログラムである自主映画のコンペティションに入選した作品の国内外の窓口となり、積極的に海外へ紹介しています。これまでに176本に及ぶ作品を世界49ケ国、276の映画祭に出品してきました(2017年12月現在)
「ベルリン国際映画祭」には、園子温監督の「自転車吐息」や、李相日監督の「BORDER LINE」、石井裕也監督の「川の底からこんにちは」など、これまで22作品がPFFから正式招待されています。

初の海外映画祭出品となる両監督から喜びのコメントが届きましたので、映画紹介とともにご紹介します。

●清原 惟(きよはら・ゆい)監督コメント
「わたしたちの家」は、わたしたちの世界、わたしたちの映画についての考察でもあります。実験的な部分と普遍的なもの、まだ誰もやったことのないことと映画の歴史、どれも大切にして作った映画です。いつの時代も多くの映画を受け入れてきた、ベルリン国際映画祭という舞台に立った時に、どのようにこの映画が歩いていけるのか、とても楽しみです。

■「わたしたちの家」英題:Our House  監督・脚本:清原 惟 2017年/80分/カラー (C)東京藝術大学大学院映像研究科
この家には二つの世界がある。母と娘の暮らし、そして女二人の暮らし。それぞれの世界が交錯し、徐々に混乱が生まれてゆく。それらが繋がったとき、一体何が起こるのだろうか。
この映画は、東京藝術大学大学院映像研究科の修了作品として制作され、「PFFアワード2017」の応募作548本の中から見事グランプリを獲得し、早くも来年1月13日(土)から渋谷ユーロスペースにて劇場公開が決定しています。(配給:HEADZ)
【公式サイト】http://www.faderbyheadz.com/ourhouse.html


●山中瑶子(やまなか・ようこ)監督コメント
びっくりしています。幼い頃から遠くへ行きたかった。遠い土地に生きるまったく見知らぬ人たちにあこがれ、思いを馳せていました。思春期との別れのつもりで撮ったはじめての映画がそんな彼らに観ていただけるなんて、たいへんラッキーなことです。

■「あみこ」英題:AMIKO 監督・脚本・編集:山中瑶子 2017年/66分/カラー
女子高生あみこは、アオミ君に対して崇拝に近い特別な感情を抱く。しかし、ある日彼は家出をする。あみこの時に斜に構え、時に自虐的な、脳内一人漫才が鮮やかに炸裂する!
この映画は、山中監督が日本大学芸術学部映画学科を休学中にスタッフ・キャストをSNSで探し出し、19歳の時に初めて制作した作品。また、山中監督は、ベルリン国際映画祭に正式出品された長編映画監督史上、最年少監督(20歳)であることが分かりました。
【公式サイト】https://pff.jp/39th/lineup/#amiko


こちらの映画は、現在、映像配信サイト「青山シアター」でご覧頂けます。
日本の未来を担う、若手女性監督の活躍にぜひ、ご注目ください!