「釜石PIT」がオープンしました!

2016/01/21

1月9日(土)から3日間にわたって、釜石PITのオープニングイベントが開催されました。各日にわけて、当日の様子をご紹介いたします。

■1月9日(土)オープニングコンサート①「釜石の方々によるオープニングイベント」

オープニングコンサート1日目の幕開けは、「かまいしこども園」の虎舞。
かまいしこども園の前身である釜石保育園は、東日本大震災で園舎が大規模な被災をしました。
そんな中でたくさんの方々に元気づけられるうちに、自分たちにもできることがあるのではないかと考え、子供たちのパワーで釜石を盛り上げようと、虎舞を始められたそうです。

2組目は、ダンスチーム「いがったんたら」のパフォーマンス。
(※「いがったんたら」とは、釜石の方言でよかったねという意味)
いがったんたらは東日本大震災後、子供たちの運動不足、ストレス発散のため立ち上げられたダンスチーム。2014年には24時間テレビにも出演し、武道館でパフォーマンスを行いました。なんと、2017年にはNHKホールでのイベントにも出演が決定しているそうです。

3組目は、「釜石高校音楽部」による合唱。
「空も飛べるはず(スピッツ)」、「栄光の架橋(ゆず)」、「花(中 孝介)」、「花は咲く」の4曲が披露されました。その澄んだ歌声は、本当に素晴らしかったです。NHKの復興支援ソングである「花は咲く」では、感動して涙を流すお客様も。

ラストは、釜石出身の世界に誇るベーシスト「クーボ」プレゼンツ、「和(なごみ)」によるスペシャルライブステージ。
「和」は、尺八(伊藤彩山)、ギター(佐藤勝生)、太鼓(紅太鼓)、ベース(大久保晋)で構成されています。
「ふるさと」、「風薫る」、「竹田の子守唄」、「いい湯だな」の4曲を披露しました。

全ての演奏が終わり、最後は釜石PITの落成を記念して、餅まき大会が行われました。
釜石では、新しく家が建ったときなど、こういった祝い事のときに餅まきが行われるそうです。
みんなで椅子をどかして、関係者がステージからお餅(つきたて)をまきます。大人も子どももスタッフも、みんな大盛り上がりでこの日の幕は閉じました。

なお冒頭では、この日のラストにご出演いただく予定だった「ラストゲイシャ(釜石最後の芸者)」とも呼ばれる伊藤艶子さんが、1月6日に89歳でお亡くなりになったことが伝えられました。
艶子さんは、5歳で踊りの師匠に弟子入りし、13歳から芸者として活躍されてきました。東日本大震災では、知人の方に背負われて、一命を取り留めたそうです。
皆、艶子さんの演奏を聞けるのを楽しみにしていましたが、大変残念でした。
ご冥福をお祈りいたします。