『いわきPITキッズケアプロジェクト「表現教育」、「コーディネーション・トレーニング」』のワークショップを開催しました。
2020/03/18
チームスマイル・いわきPITでは、2015年度より地域の子どもたちの心身の育成のため「いわきPITキッズケアプロジェクト」として表現教育ワークショップとそれに伴う市民講師の養成、コーディネーション・トレーニング(運動能力の育成)を毎年行っています。
昨年12月26日(木)には表現教育指導者養成講座を受講した市民講師の皆さんとともに久之浜第一小学校を訪問し、表現教育ワークショップを開催しました。
「表現教育」とは、世代間コミュニケーションの問題を克服する能力、そして、楽しい学校生活を送るために必要な人間関係を形成していく能力などを育てていくためのトレーニング方法です。これからの時代を生きる子どもたちの基礎的な能力の育成のために広く取り入れられつつあります。
表現教育の第一人者で、玉川大学芸術学部教授 / NPO法人アートインライフ代表の太宰久夫先生の指導に基づき、今回は市民講師の皆さんがワークショップを実践しました。
太鼓の音を合図にケンケンで移動したり、寝転がったりするエクササイズ。空間を把握する力と、リズム感のトレーニングとして毎回最初に行っています。
集まってくれた小学生の皆さんに、簡単なコミュニケーションゲームや1枚のティッシュペーパーを使った呼吸法のエクササイズと集中力を高めるゲーム、1枚の写真から想像したことを表現するエクササイズなど、様々な表現遊びを、楽しみながら体験してもらいました。
ティッシュペーパーを息で飛ばす呼吸法のエクササイズ。身体を動かしながら息のつかい方をつかむトレーニングとして行っています。
身体のある部分を指定して、その部分でつながりながら自由に表現するエクササイズ。子どもたちは思い思いにいろんな身体のつかい方を見せてくれました。
1枚の写真からそれが何に見えるかを自由に表現するエクササイズ。私たちが思いつかないような表現をする想像力豊かな子どもたちで、充実したエクササイズとなりました。
また、ワークショップ終了後には市民講師の皆さんと、ワークショップの内容や進行、子どもたちとのコミュニケーションの取り方などを振り返り、今後の活動に生かすための意見交換を行い、次につなげます。
今年1月7日(火)には、同小学校にて横浜YMCAウェルネススタッフの関野貴文さん、田口洸太郎さんを講師にお招きし、「コーディネーション・トレーニング」を実施しました。
横浜YMCAよりお越しいただいた講師の関野さん、田口さんと久之浜児童クラブの皆さんとの顔合わせ。YMCAについてお話しいただきました。
「コーディネーション・トレーニング」とは、幼少期に、身体と脳・神経系統のバランスの良い発育を促し、運動の習得効果を高めるためのトレーニング法で、幼稚園や保育園でのスポーツ指導や小学校の体育の授業、地域のスポーツクラブなど幅広い現場で導入されています。
プログラムの最初には準備運動をして身体をあたためます。
じゃんけんやボールを使ったゲーム、全身を動かす遊びなど、身体を使って楽しめる内容で、子どもたちはとても元気に参加してくれました。
ボールを使っていろいろな動きに挑戦するエクササイズ。道具を使って様々な身体の動かし方を学びます。
低学年と高学年に分かれて行った今回のトレーニングでは、成長度合いに応じて全身運動などのプログラムを変え、運動能力の育成を目指しています。
低学年と高学年に分かれて行った今回のトレーニングでは、成長度合いに応じて全身運動などのプログラムを変え、運動能力の育成を目指しています。
最後は恒例になっている、講師によるバック転などの技の披露があり、とても充実したプログラムになりました。
引き続きいわきPITでは、「いわきPITキッズケアプロジェクト」として、表現教育、コーディネーション・トレーニング両プログラムの普及に取り組んでまいります。