第43回ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード2021」入選作品発表!

2021年07月28日

CSR活動

「PFFアワード2021」
「PFFアワード2021」

「新しい才能の発見と育成」をテーマに、1977年よりスタートし、今年で43回目を迎える自主製作映画の祭典「PFF ぴあフィルムフェスティバル」のコンペティション部門「PFFアワード2021」の入選作品が発表となりました。

「PFFアワード」は、世界で活躍する黒沢 清、諏訪敦彦、園 子温、塚本晋也、李 相日、荻上直子、石井裕也など、これまでに160名を超えるプロの映画監督を送り出してきました。昨年の「PFFアワード2020」の入選作品の中から、グランプリを獲得した「へんしんっ!」(監督:石田智哉)は、第32回東京国際映画祭でも上映され、現在は全国順次、劇場公開中です。また、「PFFアワード2019」グランプリ受賞作品の「おばけ」(監督:中尾広道)は、ペドロ・コスタが絶賛するスペインの新しい映画祭「フィルマドリッド」で最高賞を受賞するという快挙を果たし、PFFの入選をきっかけに、海外映画祭への出品や劇場公開など活躍の場が広がっています。


■「PFFアワード2021」入選作品

489本の応募作品の中から選ばれたのは、入選作品は18作品。本入選作品は、9月11日(土)から東京・国立映画アーカイブで開催する「第43回ぴあフィルムフェスティバル」で上映され、9月24日(金)に行われる表彰式にて、最終審査員らにより各賞が発表されます。昨年から始まったDOKUSO映画館での配信に加え、今年から新たにUーNEXTでの配信も決まりました。ご自宅からでも鑑賞が可能となりましたので、こちらも併せてご利用ください。

『愛ちゃん物語♡』91分 監督:大野キャンディス真奈(22歳/東京都出身/東京藝術大学 美術学部油絵科)
『苺のジャムとマーガリン』10分 監督:宮永咲弥花(18歳/埼玉県出身/埼玉県立芸術総合高等学校 映像芸術科)
『壁当て』10分 監督:井上朝陽(19歳/大阪府出身/ビジュアルアーツ専門学校 大阪)
『巨人の惑星』25分 監督:石川泰地(25歳/東京都出身/フリーター)
『帰路』19分 監督:高橋伊吹(18歳/愛知県出身/瑞陵高校)
『グッバイ!』31分 監督:中塚風花(20歳/滋賀県出身/会社員)
『県民投票』92分 監督:大場丈夫(38歳/茨城県出身/会社員
『五里霧中』40分 監督:曽 子明(26歳/中国出身/武蔵野美術大学 造形学部映像学科)
『サイクルレース』5分 監督:倉澤紘己(21歳/東京都出身/武蔵野美術大学 造形学部映像学科)
『Journey to the 母性の目覚め』5分 監督:岡田詩歌(25歳/東京都出身/東京藝術大学大学院 映像研究科アニメーション専攻)
『転回』14分 監督:岩﨑敢志(24歳/愛知県出身/フリーター)
『ばちらぬん』61分 監督:東盛あいか(23歳/沖縄県出身/京都芸術大学 映画学科)
『Parallax』34分 監督:野辺ハヤト(49歳/埼玉県出身/フリーランス)
『豚とふたりのコインランドリー』22分 監督:蘇 鈺淳(26歳/台湾出身/東京藝術大学大学院 映像研究科映画専攻)
『距ててて』78分 監督:加藤紗希(31歳/愛知県出身/俳優・振付師)
『みなみとあした』22分 監督:林崎征大(22歳/東京都出身/武蔵野美術大学 造形学部映像学科)
『夜の帳につつまれて』70分 監督:松林悠依(23歳/三重県出身/早稲田大学 人間科学部)
『ROUTINE』21分 監督:宮原拓也(28歳/東京都出身/映像作家
*作品名50音順。上映時間、年齢、職業(学校名)は応募時のものです。


■<入選作品データ>
【入選数】18本 【年齢】平均:25.4歳 最年少:18歳 最年長:49歳
【上映時間】平均:36.1分 最短:5分 最長:92分


▼「PFFアワード2021」入選発表にあたり、
 ぴあフィルムフェスティバルディレクター荒木啓子より
PFFアワード2021へのご応募ありがとうございます。
春から初夏まで、489本の映画をセレクション・メンバー16名で拝見してきました。
結果、一次審査会議、二次審査会議とも、かつてなくセレクション・メンバーの推薦がわかれ、「映画」というものが、驚くほどの多様さ、多彩さをもつものにかわってきているという、ここ数年の感触を、更に実感する年となりました。

何をもって「映画」なのか?
その問いとともに映画に向かう状況が、更に拡がっている感触です。
また、本年の驚きのひとつは、応募用紙の職業欄に「俳優」の多いことです。
まるで、映画の草創期のようではありませんか?
衣笠貞之助、マキノ正博、バスター・キートン、チャールズ・チャップリン、ヴィットリオ・デ・シーカ…
俳優が、現場で一番映画づくりを吸収できるポジションである。
そんな状況になっているのかもしれません。
大変興味深いです。

入選作品、そして、一次通過作品を以下に発表致します。
本年は、18作品を「第43回ぴあフィルムフェスティバル」で上映する「PFFアワード2021」入選作品とさせていただく結果となりました。
監督の年齢も作品の志向も長さも、見事にヴァラエティに富む結果をご覧ください。

毎年、セレクションは苦しくも刺激的な時間になります。
改めまして、本年も映画を生み出す皆様への感謝と敬意を捧げるとともに、応募の御礼を申し上げます。
9月11日に初日となる「第43回ぴあフィルムフェスティバル」は、コンペティション「PFFアワード」と、「招待作品部門」で構成します。
「招待作品部門」では、映画の歴史を次代に繋ぐことをひとつのテーマとしています。
映画に勝る映画の教材はない。
心に残る映画を、どんどん真似して、どんどん自分の技術を積んでいってほしい。
映画祭で、映画漬けになり、新たな映画を芽吹かせ、育てていってほしい。
その循環を続けていきたいと思っています。

映画を観る人も、つくる人も、どうぞ「第43回ぴあフィルムフェスティバル」へご参加ください。
驚きの13日間をお約束します。

以上

【「第43回ぴあフィルムフェスティバル」開催概要】 
日程:9月11日(土)~25日(土) *月曜休館
場所:東京国立近代美術館フィルムセンター(京橋)

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