ライブ・エンタメ市場規模は4年連続で過去最高。音楽市場が大幅に伸長
2016年09月28日
ぴあ総研が調査・編集を担当し、ライブ・エンタテインメント調査委員会が発行する『2016ライブ・エンタテインメント白書』がまとまり、以下のとおり調査結果を公表いたしました。 本書では、音楽、ステージの2つのジャンルのライブ・エンタテインメント市場について、「公演回数」「動員数」「市場規模」の3つの基本指標により市場の実態を分析しています。 今回公表しました2015年のライブ・エンタテインメント市場規模は、好調だった前年よりさらに20.2%増の5,119億円。統計をとりはじめた2000年以降の過去最高記録を、4年連続で更新し、活況が続いていることが明らかとなりました。 *ライブ・エンタテインメント市場規模=音楽コンサートとステージでのパフォーマンスイベントの推計チケット販売額合計と定義。 ◆音楽市場について 2015年は、5万6,042回(前年比3.0%増)の音楽コンサートが開催され、動員数は前年比25.7%増の4,486万人、市場規模は前年比25.2%増の3,405億円といずれも増加し、過去最高記録を更新しました。 音楽コンサート市場は、①ポップス、②クラシック、③演歌・歌謡曲、④ジャズ、⑤民族音楽ほかの5ジャンルで構成されていますが、演歌・歌謡曲を除く全ジャンルで市場規模が前年を上回っています。特に、音楽市場規模の8割超を占めるポップスの増加が、全体の成長に大きく寄与しています。 ◆ステージ市場について 2015年は、6万4,923回(前年比1.2%減)のステージでの公演が行われ、動員数は前年比5.8%増の2,345万人、市場規模は前年比11.3%増の1,714億円となりました。ステージ市場は、①ミュージカル、②演劇、③歌舞伎/能・狂言、④お笑い/寄席・演芸、⑤バレエ/ダンス、⑥パフォーマンスほかの6ジャンルで構成されており、このうち、パフォーマンスほかを除く5ジャンルの市場規模がプラス成長。特に、ミュージカルと演劇という、2ジャンルを合計するとステージ市場の6割強を占める影響度の高いジャンルの好調が全体を牽引しました。収容人数1,000人以上の会場で開催される大規模公演の増加がステージ市場の成長に寄与しています。 |
また、今年度版の特別企画として、「都市に新たな付加価値を生み出すライブ・エンタテインメント」と題し、主要不動産ディベロッパーへのインタビューを中心に、東京各所で進む都市再開発プロジェクトにおけるライブ・エンタテインメントの役割、今後の方向性についての分析・考察を行っております。 本調査結果及び上記の特別企画の内容は、より広くご活用いただけるよう、昨年に引き続き、電子書籍『2016 ライブ・エンタテインメント白書』として10月中旬に発売の予定です。 |
ライブ・エンタテインメント市場調査は、ライブ・エンタテインメント市場を客観的に評価する市場規模や動員数等のデータがほとんどないという状況を受けて、ぴあ総研が2000年から推計をスタートしたものです。2011年からは、その主旨に賛同する業界団体・企業によって構成される「ライブ・エンタテインメント調査委員会」が同調査の実施を引き継ぎ、日本で唯一のライブ・エンタテインメント市場全体を捉える統計調査として信頼をいただいています。 |
【ライブ・エンタテインメント調査委員会の参画団体・企業】 一般社団法人 日本音楽事業者協会 一般社団法人 日本音楽制作者連盟 一般社団法人 コンサートプロモーターズ協会 一般社団法人 日本音楽出版社協会 一般社団法人 日本音楽著作権協会 公益社団法人 日本演劇興行協会 株式会社 電通 株式会社 博報堂 株式会社 博報堂DYメディアパートナーズ ぴあ 株式会社 株式会社 ローソンHMVエンタテイメント 株式会社 イープラス コミュニティネットワーク 株式会社 |