2020年の有料型オンラインライブ市場は448億円に急成長。~ポスト・コロナ時代は、ライブ・エンタテインメントへの参加スタイルも多様化へ /ぴあ総研が調査結果を公表

2021年02月12日

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ぴあ総研が国内オンラインライブ市場に関する市場調査を実施し、2020年内の有料型オンラインライブの市場規模が推計448億円に上ると公表しました。

今回の調査から算出された2020年の「日本国内の電子チケット制の有料型オンラインライブ市場規模」の総額は、推計448億円となります。本格的な電子チケット制の有料型オンラインライブ市場は2020年5月頃から立ち上がり、短期間に急拡大を遂げています。

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*電子チケット制の有料型オンラインライブ=音楽コンサートやステージでのパフォーマンスイベントを、インターネットによる配信で提供。電子チケットの販売により有料で提供されるものを対象とする。

*本調査では、約3万人を対象とした「有料オンラインライブ視聴に関する実態調査」、ならびにぴあ総研が毎年実施している「ライブ・エンタテインメント市場調査」から、電子チケット制の有料型オンラインライブのチケット売上額(国内消費支出)を市場規模として推計した。

新型コロナウイルス感染症拡大により、実際の会場で開催されるリアルライブは、そのほとんどが中止や延期を余儀なくされ、いまだ従来通りの形での再開の目途がたっていません。ぴあ総研の試算(2020年10月時点)では、2020年のライブ・エンタテインメント市場規模は1,306億円と試算され、過去最高を更新した2019年の6,295億円から一転、約8割減の低水準になるとみられます。

一方で、オンラインライブを提供するさまざまな配信プラットフォームが誕生し、配信件数や視聴者数は増加の一途にあります。そのジャンルは音楽にとどまらず、演劇、お笑い、伝統芸能などへも広がっています。リアルライブにおける機会損失をカバーするには至らないものの、事業継続のための収益獲得やファンとのつながり維持のための方策として、オンラインライブは重要な役割を果たしているといえるでしょう。

新型コロナウイルス感染症の収束につれ、リアルライブは緩やかな回復に向かうと見込まれますが、新型コロナウイルスの影響で急速に進んだデジタル化も不可逆に進行し、ライブ・エンタテインメントの楽しみ方、参加の仕方が多様化していくものと期待されます。

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