音楽フェスティバルの市場規模・動員数ともに3年連続で過去最高/ぴあ総研が2025年調査結果を公表
2026年07月03日
ぴあ総研が、毎年行っている音楽フェスティバルの市場動向に関する調査結果を公表しました。
本調査では、音楽ポップス分野のフェスティバル形式(同時間帯に複数アーティストが出演する形式)のイベントを対象に、チケット販売額をもとに音楽フェスティバル市場規模を算出しています。
今回は、2025年1月~12月に国内で開催された音楽フェスティバルを対象とし、その最新動向をまとめました。
調査結果は以下のとおりです。
【2025年の音楽フェスティバル市場推計】
2025年の音楽フェスティバル市場規模は465億円(対前年増減率7.0%増)と推計され、動員数も371万人(同3.1%増)となり、ともに3年連続で過去最高を更新しました。
市場規模の拡大は、動員数の増加に加え、来場者1人当たりの消費額の拡大によって支えられています。動員1人当たり単価は、この10年間で9,651円から12,528円へと上昇しています。単価上昇の背景には、物価や人件費の上昇に加え、円安による海外アーティストの招聘コストの増加など、フェス運営を取り巻くコスト全体の上昇があります。
一方で、単価の上昇はコスト上昇に伴う価格改定だけでは説明できません。各フェスでは高価格帯商品の導入やホスピタリティサービスの拡充など、来場体験の質を高める取り組みが進んでいます。早くから専用観覧エリアやホスピタリティラウンジを備えた「プラチナチケット」を展開している「SUMMER SONIC」のほか、近年では「FUJI ROCK FESTIVAL」においても、専用休憩スペースや優先レーンなどを利用できる有料ホスピタリティサービス「FUJI ROCK PLUS」が導入されるなど、高付加価値商品の展開が広がっています。こうした取り組みは、価格に見合う体験価値を提供するサービスとして市場に浸透しつつあり、近年の音楽フェス市場では、価格に見合う体験価値の提供を通じて、来場者1人当たりの消費額が拡大する構造へと変化していることがうかがえます。