ぴあ株主のみなさまへ ~社長メッセージ~

社会貢献活動も含めた、企業価値の向上を目指して

ぴあ株式会社 代表取締役社長矢内 廣

2016年度上期決算について

 皆様には平素よりご高配を賜り、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。2016年度は、中期経営計画2年目の「挑戦の年」として位置づけ、チケット事業を中心としたプラットフォームの盤石化、ならびに新たなコンテンツの創出や周辺事業の強化に取り組んでおります。そんな中、ぴあグループの当連結会計年度における第2四半期(累計)の連結業績におきましては、近年のインターネットでのチケット販売の伸長を背景に、今期も第2四半期連結売上高、営業利益ともに過去最高を達成することができました。特に、チームや業界団体にチケッティングシステムを丸ごとご提供しているプロ野球、Jリーグ、Bリーグ、大相撲などのスポーツジャンルや、地方エリアでのチケット販売が、引き続き大変好調であったことが大きく影響しています。

ライブ・エンタテインメント市場の活況と今後の取り組み

 当社「ぴあ総研」が2000年より調査・分析をしております『ライブ・エンタテインメント白書』によれば、2015年の国内ライブ・エンタテインメント市場規模は、ポップス系イベントの大規模公演の増加に伴い、5千億円の大台を突破し(対前年比約20%増)、4年連続で過去最高値を更新しています。こうした市場の活況を追い風に、当社でも、ロックフェス、演劇公演、美術展などの各種興行の主催を起点に、チケット販売から、オリジナルグッズの販売、関連MOOKやDVDの発行など、360度の展開を図り、事業の収益拡大を目指しております。
 一方、こうした需要の高まりを背景に、一部の消費者がエンタテインメントチケットを高額転売する行為が問題となっており、メディアでも数多く取り上げられました。当社では、その対応策として、正規チケットエージェントでは初めて「定価リセールサービス」や「キャンセル保険サービス」を導入しています。また、Jリーグと共同で、顔認証によるチケットレス入場システムの実証実験も開始しました。今後も、チケット流通の本来あるべき姿をふまえ、将来を見据えたさらなる取り組みを率先して進めてまいります。

ぴあならではの社会貢献活動の継続と発展

 事業やサービスと並行して、社会的課題への貢献による企業価値の向上にも取り組んでいます。映画界における新しい才能の発見と育成のために1977年にスタートした「PFF(ぴあフィルムフェスティバル)」も、今年で38回目を数えました。すでに日本を代表するプロの監督を110名以上輩出し、文字通り、若手映画監督の登竜門として定着しています。昨今では、「PFFアワード」の入賞作品や、映画製作援助システムによる「PFFスカラシップ」作品の海外映画祭への出品も数多く行われ、各国でも高い評価を受けています。
 PFFは現在、その趣旨にご賛同頂いた「PFFパートナーズ」各社をはじめ、多くの方々からの支援を得て運営されていますが、今後はさらに公共的な立場から、官民を含めた社会全体でこの活動を後押しできる環境を確立するため、社団法人化の準備も開始しています。
 また、当社がその立ち上げから参画している、エンタテインメントによる東日本大震災の復興支援活動「チームスマイル」においても、東北三県(福島、宮城、岩手)と東京に、その拠点となる4つのホール「PIT」(Power Into Tohoku !)がすべて完成し、6月からは、「豊洲PIT」の観客の皆様から頂いた寄付を活用して、被災地の子供たちの夢の実現を後押しする「“わたしの夢”応援プロジェクト」もスタートしました。「東北PIT応援団」に登録してくださった各界の著名人の協力を得て、すでに第6弾まで開催されています。今後も、エンタテインメントの力を信じて、若い世代の情熱や才能を応援し、被災地の方々自らによる復興をバックアップしてまいりますので、皆様からも、どうか温かいご理解とご支援のほどをよろしくお願いいたします。