「第40回PFF」のコンペティション部門「PFFアワード2018」入選作品発表!

2018年07月06日

「第40回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)」のコンペティション部門「PFFアワード2018」。約4か月に及ぶ審査を経て、応募総数529作品の中から18本の入選作品が決定しました!

入選作品は、9月8日(土)から国立映画アーカイブで開催する「第40回ぴあフィルムフェスティバル」で上映され、9月20日(木)に行われる表彰式にて、最終審査員らにより各賞が発表されます。

なお、今年は映画祭の初日から、動画配信サイト「青山シアター」にて、「PFFアワード2018」入選作品を同時配信します。

■PFFディレクター 荒木啓子より
「自主映画だからこそできること」について更に深く考え、更にセレクションに時間を費やした2018年です。自主映画だから、規制はない。何故ならそこには発注者がいないから。作者自身が、発注者であることへの期待、個々人のアイデアがどう作品に結実していくのか、個々人の他者への距離が、どう作品を彩るのか、の期待、つまり<創作>というものへの期待です。529作品には529種の想像力が開花していることへの期待です。

そして、ご応募くださった皆様には大変お待たせしました。入選作品を発表します。長編、中編、短編、ドラマ、ドキュメンタリー、アニメーション、混ざりました。第40回ぴあフィルムフェスティバルでは、この18作品を8プログラム構成で上映します。勿論、多くの強い力を放つ作品があるからこその悩みの時間でした。他に『グッドバイ』『BADDREAM』『食べる虫』『老人ファーム』は長時間の多角的な討議を呼びました。『うたた寝の少女』『ケイタネバーダイ』『びっぐすり~』『なぎさ』『プロジェクトM』は多くの支持者を得ました。『声』『運命線電車』『睡魔を祓う』『の・622』『ファッションランナー』『面接の日』『REAL WORLD』には、熱いファンが生まれました。

ぴあフィルムフェスティバルの会場となる「国立映画アーカイブ」は、通常の映画館ではありません。映画を生んできた国に、少なくともひとつは建立される、映画を保存し、そして、観せる、という「映画の歴史を絶えず刻んでいく」「映画を後世に伝えて行く」ことを使命とする場所です。その大スクリーンで上映されるとき、映画は<映画とは何か>という希望の集約となって輝きます。

この、映画祭ならではの映画体験に、是非ご参加ください。


■「PFFアワード2018」入選作品
*作品名五十音順。上映時間、年齢、職業(学校名)は応募時のものです。

「愛讃讃」8分
監督:池添 俊(29歳/大阪府出身/フリーランス)

「ある日本の絵描き少年」20分
監督:川尻将由(30歳/東京都出身/映像制作会社経営)

「一文字拳 序章 -最強カンフー少年対地獄の殺人空手使い-」66分
監督:中元 雄(26歳/広島県出身/WEBデザイナー)

「オーファンズ・ブルース」89分
監督:工藤梨穂(22歳/福岡県出身/京都造形芸術大学 芸術学部)

「からっぽ」52分
監督:野村奈央(23歳/静岡県出身/武蔵野美術大学 造形学部)

「カルチェ」70分
監督:植木咲楽(22歳/大阪府出身/京都造形芸術大学 芸術学部)

「川と自転車」44分
監督:池田昌平(33歳/千葉県出身/アルバイト)

「貴美子のまち」37分
監督:芦澤麻有子(22歳/神奈川県出身/武蔵野美術大学 造形学部)

「Good bye, Eric!』」18分
監督:高階 匠(28歳/東京都出身/会社員)

「最期の星」27分
監督:小川紗良(21歳/東京都出身/早稲田大学 文化構想学部)

「山河の子」57分
監督:胡 旭彤(22歳/中国出身/日本映画大学 映画学部)

「シアノス」40分
監督:松本 剛(33歳/島根県出身/フリーランス)

「シャシャシャ」31分
監督:亀井史興(36歳/新潟県出身/派遣社員)

「19歳」29分
監督:道本咲希(20歳/大阪府出身/ビジュアルアーツ専門学校大阪)

「すばらしき世界」40分
監督:石井達也(20歳/茨城県出身/東放学園映画専門学校)

「小さな声で囁いて」110分
監督:山本 英(26歳/広島県出身/東京藝術大学大学院 映像研究科)

「モフモフィクション」7分
監督:今津良樹(32歳/静岡県出身/東京藝術大学大学院 映像研究科)

「わたの原」51分
監督:藤原芽生(22歳/東京都出身/会社員)