社長からのごあいさつ

ぴあは「感動のライフライン」の実現をめざします ぴあ株式会社代表取締役社長 矢内 廣(Hiroshi Yanai) ぴあは「感動のライフライン」の実現をめざします ぴあ株式会社代表取締役社長 矢内 廣(Hiroshi Yanai)

お陰さまで2018年度決算は、増収、増益、増配を達成いたしました

皆様には平素よりご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。今年度は、当社の強みを活かしたエンタテインメント事業における「バリューチェーン」の創出を目指し、新たな3ヶ年の中期経営計画をスタートさせました。その初年度にあたる2018年度は、「コト消費」の活況を追い風に、音楽、スポーツ等の主要ジャンルを中心にチケット事業が好調に推移した結果、当社グループ連結売上高は過去最高を更新し、営業利益、経常利益、当期利益ともに増益で着地いたしました。年間配当も20円とし、前期より4円増配の決算となりました。

世の中のニーズに沿って、新たなサービスを追求します

雑誌の『ぴあ』が休刊して不便になった、という声にお応えし、インターネットの環境に「ぴあ」の世界観やコミュニティを復活させるべく創刊した「ぴあ」(アプリ)は、お陰さまでメディアに様々な形で紹介され、大きな注目を集めました。通常のアプリでは、登録者が50万人を超えるのに1年以上かかるのが一般的な中、昨年11月末のリリースから僅か半年余りで、すでに60万人近くの方にダウンロードしていただきました。これも、情報誌時代からの多くのぴあファンの方々の応援と、若い世代の方々からの期待の顕れであるものと感じています。便利な機能はもちろん、各界の著名執筆陣や割引サービス「 マルぴ」、招待企画などの充実も図り、エンタテインメントを楽しむのに欠かせないツールに育てていきたいと考えております。さらに2019年度からは、有料会員だけのサービス(年間6,000円相当)も、株主様への優待特典メニューに加わりますので、ぜひこの機会にご利用ください。
また、横浜みなとみらい地区に2020年春開業予定の大型音楽専用施設「ぴあアリーナMM」も、順調に工事が進み、すでに全体の躯体が姿を現しました。慢性的にホール・劇場が不足しつつある業界への貢献となれば、とスタートした事業ですが、利用の予約受付も好調で、すでに多くのお申込みをいただいております。興行主催者の使い勝手の良さはもちろん、地上4階のハコ型構造により観客席とステージの距離を縮め、アーティストとの一体感を重視した最新の音響・照明機器の装備など、今までにない音楽アリーナの完成に、どうぞご期待ください。
中期経営計画の柱となる「バリューチェーン」の創出は、こうした一連の事業により着実に進捗しており、その成果を目指して、2019年度も気を緩めずに取り組んでまいる所存です。

2019、2020年の大会本番に向けて、いよいよラストスパートに入ります

中期経営計画の重要課題の一つ、大規模な国際的大会での確実なチケッティングオペレーションの実現についても、これまでの経験と実績を最大限に活かし、その準備に邁進しております。2019年度は、ラグビーW杯日本大会がいよいよ9月に開催されます。当社は「、チケッティングサプライヤー」として、公式チケットサイトの構築と運営を受託。昨年のチケット発売以降、全180万枚のうちすでに75%近くを全世界に向けて販売済みです。チケットの高額転売問題に対処するための「公式リセールサービス」も用意されており、本番に向けた最後の準備を整えています。
また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックにつきましても、チケッティングサービスを担う「業務委託事業者」として組織委員会から正式に選定され、文字通り、全社を挙げて取り組んでおります。 5月にはチケットの抽選申込が行われ、ID登録者数は750万件を超えました。その反響の大きさに改めて身の引き締まる思いですが、1,000万枚を超える観戦チケットを滞りなく販売し、世界中のお客様に本番を楽しんでいただけるよう、業務の完遂を目指してまいります。

社業を通じて、世の中に貢献できる企業であるために

「映画の新しい才能の発見と育成」を目的に、1977年にスタートした「PFF(ぴあフィルムフェスティバル)」は、一昨年の一般社団法人化から3年目を迎えました。60を超える企業・団体からの協賛・支援をいただき、現在は今秋開催の第41回PFFアワードに向け、495本の応募作品の審査をスタートしています。前回のグランプリ監督が中国最大の映画祭「上海国際映画祭」で最優秀監督賞を受賞したり、入選監督たちの作品が「香港国際映画祭」や「韓国・全州国際映画祭」に正式出品されたりと、嬉しいニュースも続きました。また、今年は「大島渚賞」の新設を決めました。世界に向けて映画の未来を拓くことのできる、新進気鋭の才能を顕彰したいと思っております。
一方、東日本大震災直後に当社の社内から始まり、被災地の心の復興支援活動を続けてきた一般社団法人「チームスマイル」では「、豊洲PIT(東京)」の事業収益と観客の皆様からの寄付により、震災より8年を経た今もなお、積極的な活動を継続しています。福島、宮城、岩手に開設した3つの「PIT」に各界の著名人の方々をお招きし、被災地の子供たちの夢の実現を後押しするイベント「“わたしの夢”応援プロジェクト」もすでに20回を数え、地元の皆様に大変喜んでいただいております。今後も「社会の公器」としての意識のもと、微力ながらもこうした活動を続けてまいります。

100年企業の実現に向けた、働き方と働きがいを考えます

「ひとりひとりが生き生きと」という企業理念のもとにスタートした、ぴあらしい働き方を追求する「働き方改革プロジェクト」では、残業時間の抑制や休日の確保はもちろんのこと、有給休暇の消化率アップ等の施策に取り組み、職場環境の改善、さらには生産性の向上を図っていきます。また、昨年就任した女性取締役を中心に、当社女性従業員へのヒアリングを実施。そこで集約された課題についても、改善へ向けたプロジェクトが進行中です。
ぴあらしさを失わず、仕事の質や働きがいを高める工夫をこらしながら、100年企業を目指してまいりますので、皆様には今後も引き続き、温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

(2019年6月掲載)