ライブ・エンタテインメント市場規模は過去最高記録を3年連続で更新!~『2015 ライブ・エンタテインメント白書』が完成~

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2015年11月04日

ぴあ総研が調査・編集を担当し、ライブ・エンタテインメント調査委員会が発行する『2015ライブ・エンタテインメント白書』がまとまりました。

ライブ・エンタテインメント市場調査は、ライブ・エンタテインメント市場を客観的に評価する市場規模や動員数等のデータがほとんどないという状況を受けて、ぴあ総研が2000年から推計をスタートしたものです。2011年からは、その主旨に賛同する業界団体・企業によって構成される「ライブ・エンタテインメント調査委員会」が同調査の実施を引き継ぎ、日本で唯一のライブ・エンタテインメント市場全体を捉える統計調査として信頼をいただいています。本調査結果を、より広くご活用いただけるよう、このたび電子書籍として『2015 ライブ・エンタテインメント白書』を発売することとなりました。

本書では、音楽、ステージの2つのジャンルのライブ・エンタテインメント市場について、「公演回数」「動員数」「市場規模」の3つの基本指標により市場の実態分析しています。

今回公表しました2014年のライブ・エンタテインメント市場規模は、前年比10.9%増の4,260億円。統計をとりはじめた2000年以降の過去最高記録を、3年連続で更新し、活況が続いていることが明らかとなっています。


*ライブ・エンタテインメント市場規模=音楽コンサートとステージでのパフォーマンスイベントの推計チケット販売額合計と定義。

◆音楽市場について

2014年は、5万4,394回(前年比7.3%増)の音楽コンサートが開催され、動員数は前年比1.8%減の3,570万人となったものの、市場規模は前年比10.1%増の2,721億円となり、過去最高記録を更新しました。音楽コンサート市場は、①ポップス、②クラシック、③演歌・歌謡曲、④ジャズ、⑤民族音楽ほかの5ジャンルで構成されていますが、いずれのジャンルも市場規模が前年を上回る好調な推移となりました。特に、音楽市場規模の8割超を占めるポップスの増加が、全体の成長に大きく寄与しています。

◆ステージ市場について
2014年は、6万5,741回(前年比2.1%減)のステージでのパフォーマンスが行われ、動員数は前年比2.3%増の2,217万人、市場規模は前年比12.3%増の1,540億円といずれも前年を上回りました。ステージ市場は、①ミュージカル、②演劇、③歌舞伎/能・狂言、④お笑い/寄席・演芸、⑤バレエ/ダンス、⑥パフォーマンスほかの6ジャンルで構成されており、このうち、お笑い/寄席・演芸を除く5ジャンルの市場規模がプラス成長。特に、ミュージカルと演劇という、2ジャンルをあわせるとステージ市場の6割強を占める影響度の高い分野がいずれも好調だったことが全体を牽引しました。宝塚歌劇100周年、俳優座70周年、紀伊國屋ホール50周年をはじめ、2014年に節目を迎えた劇団や劇場において記念公演が活発に開催されたことが寄与しています。

また、今年度版の特別企画として、「ライブ・エンタテインメントビジネスの基盤整備」と題し、業界関係者による鼎談「深刻化する首都圏のライブ会場不足問題に、いかに立ち向かうか」、ぴあ総研によるレポート「首都圏の会場不足問題に関する論点整理」など、ライブ・エンタテインメント産業にとって喫緊の課題となっている「ライブ会場不足問題」についての分析・考察を行っております。
エンタテインメント・ビジネスに関心をお持ちの方々は、ぜひご一読ください。


【電子書籍『2015ライブ・エンタテインメント白書』概要】
刊行:2015年10月30日
価格:20,000円(税別)
形態:E-PUBファイル
購入リンク:kindle版はこちらから
      koboはこちらから
      i-bookstoreほか

【ライブ・エンタテインメント調査委員会の参画団体・企業】
一般社団法人 日本音楽事業者協会
一般社団法人 日本音楽制作者連盟
一般社団法人 コンサートプロモーターズ協会
一般社団法人 日本音楽出版社協会
一般社団法人 日本音楽著作権協会
公益社団法人 日本演劇興行協会
株式会社 電通
株式会社 博報堂
株式会社 博報堂DYメディアパートナーズ
ぴあ 株式会社
株式会社 イープラス
株式会社 ローソンHMVエンタテイメント
コミュニティネットワーク 株式会社