【お知らせ】弊社代表取締役社長・矢内廣が、令和8年度の文化功労者に選出されました

2026年10月23日

この度、弊社代表取締役社長(ぴあグループ創業者)・矢内廣が、令和8年度の文化功労者に選出されましたことを、謹んでご報告させていただきます。
(文化功労者:文化の向上発達に関し、特に功績顕著な者を顕彰する制度)

yanai_hiroshi202610.jpg◆受賞コメント(弊社発表)

この度は文化功労者顕彰という身に余る栄誉を賜り、誠に光栄に存じます。

1972年まだ学生だった私が情報誌「ぴあ」を創刊した時も、1984年に日本初のオンライン・チケットサービス「チケットぴあ」をスタートした時も、私は多くの社会の大先輩の方々との幸運な出会いとお力添えに恵まれてきました。

ですので今回の受賞は、私を育ててくださった多くの皆様方のお陰だと思います。

ただ、今回1977年に始めた、新しい映画の才能の発見と育成を標榜した「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」と、東日本大地震の際にエンタテインメントで心の復興を掲げた「チームスマイル」の活動が、評価されたことは望外の喜びです。

弊社は企業理念に、「経済性」と「趣旨性」を車の両輪として前へ進む、と記しています。まさにその「趣旨性」に光を当てていただけたことは、これからの大きな励みとなります。

経済的、物質的な豊かさだけではなく、文化芸術やエンタテインメント、スポーツによる心の豊かさが、これからの社会にはますます大切になると考えています。

私を支えてくださった関係者の皆さん、苦楽を共にして私の思いを形にしてくれた弊社の役員・社員にも、心からの感謝を申し上げます。

これからも、文化芸術、エンタテインメント、そしてスポーツの豊かな未来に、微力ながら尽力してまいりたいと存じます。

矢内 廣

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◆プロフィールならびに顕彰理由について (文部科学省発表)

ぴあ株式会社 代表取締役社長
矢内 廣 (やない ひろし)

<経歴>

1950年1月7日 福島県いわき市生まれ
1972年7月 情報誌「ぴあ」創刊
1973年3月 中央大学法学部卒業
1974年12月 ぴあ(株)、同代表取締役社長(現任)
2017年4月 (一社)PFF設立、同理事長(現任)

<賞>

1990年 第1回ニュービジネス大賞 大賞(通商産業大臣賞) (日本初となるコンピュータオンラインネットワークを用いたチケット販売サービスが、当時の流通・エンタメ業界に革新をもたらしたことに対して)
2004年 モンブラン国際文化賞
2014年7月 川喜多賞(「ぴあフィルムフェスティバル」に対して)
2016年3月 渡辺晋賞(エンタテインメントの発展に大きく貢献したことに対して)

<功績の概要>

氏は、1950年、福島県いわき市に生まれる。中央大学法学部在学中の1972年にアルバイト仲間とともに、映画・演劇・コンサート等のエンタテインメント情報を扱う情報誌「ぴあ」を創刊。氏は大学卒業後の1974年12月にぴあ株式会社を設立し、代表取締役社長に就任した。

「ぴあ」は、2011年に休刊するまで、上映・公演・興行等の情報を週刊誌として体系的に読者に提供することで、都市部や大規模イベントに偏在しがちな文化・興行情報へのアクセスを改善し、能動的に映画・演劇・コンサート等の鑑賞行動を選択する環境の形成に寄与した。

1977年、ぴあ展の映像部門の一企画として「自主製作映画展1977」を開催。これを基盤として若手映画人の発掘・育成を目的に自主製作映画の発表の場を整える。1981年から「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」と名称を改め、映画文化の担い手を育む仕組みを民間主導で支えてきた。2017年にはこれを一般社団法人化し、 運営主体である(一社)PFFの理事長として映画文化の継承・発展に継続して関与している。PFFは2014年に川喜多賞を受賞した。映画監督としての新しい才能を発見する「PFFアワード」に加え、2020年には、すでにプロとしてデビューし、世界を目指して作品作りに挑戦している若手監督を顕彰する「大島渚賞」を設立。2026年には、若手映画監督の劇場公開作品の制作を支援する「李相日スカラシップ基金」も設立した。

1984年4月には日本初のコンピュータオンラインネットワークによるチケット販売サービス「チケットぴあ」を開始。日本国内における興行規模の拡大、鑑賞機会の確保、流通の利便性向上、興行運営の安定化、に寄与してきた。これは、創作・上演・配給等の持続性を下支えする文化インフラの整備であり、文化・芸術・エンタテインメント・スポーツ等の鑑賞文化の社会的基盤を強化した点で重要である。2002年には、ぴあ総合研究所を設立。興行情報やチケット販売データをもとに、国内で開催される全ての音楽・ステージイベントを集計し、毎年「エンタメ白書」を発行。エンタメ業界の市場規模やその推移を年次的に発表し、業界の産業化を後押ししてきた。

東日本大震災後には、ボランティア活動を起点に、エンタテインメントを通じた心の復興支援を目的として、2012年4月に(一社)チームスマイルを設立し、代表理事に就任。「いわきPIT」「釜石PIT」などのエンタテインメント専用施設4劇場を開設・運営し、被災地を含む地域における文化拠点形成を推進した。こうしたエンタテインメント界の発展への貢献が評価され、2017年には渡辺晋賞を受賞した。その後も氏は、2011年に休刊した「ぴあ」を2026年に月刊雑誌として15年ぶりに復刊させ、紙媒体とデジタルを融合したハイブリッド媒体「とぶ!ぴあ」を創刊。従来の雑誌としての機能と、QRコード等を介した最新情報取得・チケット購入の導線を接続し、鑑賞行動を促進するメディア機能を現代的に再構成した点は、氏が推進してきた「鑑賞文化を支える情報基盤の整備」の歩みを補強するものである。2026年には、若い才能を支援する「ぴあ財団」を設立した。

以上のように、氏は長年にわたり、エンタテインメント情報を体系化し、鑑賞文化を支える基盤整備及び文化拠点形成を推進し、映画祭等を継続的に実施することで若い才能の発掘と人材育成を続け、斯界の発展に寄与した。その功績は誠に顕著である。