映画の新しい才能の発見と育成をテーマに1977年にスタートした映画祭「ぴあフィルムフェスティバル」。
9月11日(土)から東京・国立映画アーカイブにて開催となる「第43回ぴあフィルムフェスティバル」の全ラインナップが発表となりました。本年は、世界初の企画を含めた下記8企画をお楽しみいただけます。
①ナワポン・タムロンラタナリット監督特集 ~タイからの新しい風~*世界初の大特集
いきいきとした風を、吹かせよう。いま。ここで!! デビュー10年で、7本の長編映画を発表しているタイのナワポン・タムロンラタナリット監督は、軽やかな映画づくりでひと際輝く存在であり、その、独自の映画手法には国内外からの注目が高まるばかり。 写真やSNS等現代メディアを自在に駆使し、どこまでも自由にフィクションとドキュメンタリーを行き来する、この新世代監督は、日本の文化が大好きなことでも知られています。ぜひ、この新しい風を存分に感じてください。
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②ピーター・バラカン ナビゲート 映画と音楽シリーズ「 ブラック&ブラック 」
ピーター・バラカン氏の解説+大スクリーンでの上映が好評の恒例企画。
南アフリカの歌姫 ミリアム・マケバと、ファンクの帝王ジェームス・ブラウンに関する2本のドキュメンタリーを上映!
「ミカ・カウリスマキ/ママ・アフリカ ミリアム・マケバ 」※日本初上映 監督:ミカ・カウリスマキ [ピーター・バラカン氏よりコメント] 欧米では「パタ・パタ」や「クリック・ソング」で知られるミリアム・マケバは故郷の南アフリカを離れた長い亡命生活でアパルトヘイトと闘い続けた活動家の面を持ちながら、アフリカの音楽との最初の接点を作った歌手としても有名でした。彼女の音楽と人生についての記録です。
「ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン」 監督:アレックス・ギブニー [ピーター・バラカン氏よりコメント] 芸術はまさに爆発です。多くの矛盾をはらんだソウル・ミュージックの最重要人物、ファンクというジャンルの原形を作り、音楽界に革命を起こした男の人生を極貧の幼少期から、かなり珍しい映像と共に描いた貴重なドキュメンタリーです。
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③祝!フィルマドリッド最高賞受賞記念上映「おばけ」
スペインの映画祭「フィルマドリッド」で喝采を浴びたPFFアワード2019 グランプリ受賞作「おばけ」が、国立映画アーカイブに帰ってくる! ポレポレ東中野でロングラン公開され、その後全国を巡回。 オンライン配信は行わず、スクリーンでの上映にこだわり続けた、監督の想いが詰まった本作をお見逃しなく!!
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④PFFスペシャル映画講座
映画を志す人が何かのヒントを掴む時間。それがこのPFFのスペシャル講座シリーズです。 今年は8人の豪華講師陣が、様々な角度から映画と時代と人に迫り、一層映画を面白くします!
「コロナ禍の卒業映画制作」 廣原 暁(映画監督)×諏訪敦彦(映画監督) ・上映作品「藝大の怪談」
「越境するインディペンデント映画~"越境シネマLABO" はじめます~」藤元明緒(映画監督)×渡邉一孝(映画プロデューサー) ・上映作品「僕の帰る場所」、「海辺の彼女たち」
「タイトルと内容のギャップに驚愕!加藤泰の傑作」 横山 百合子(国立歴史民俗博物館 名誉教授) ・上映作品「骨までしゃぶる」
「安倍公房と勅使河原宏」 石井岳龍(映画監督) ・上映作品「砂の女」
「勅使河原宏の音と空間」 長嶌寛幸(音楽家)×松井 茂(詩人) ・上映作品「他人の顔」
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⑤森田芳光70祭~伝えたい、モリタを~
「森田芳光70祭」のひとつ、監督ゆかりの映画館で森田芳光の映画人生を辿る特集上映の旅がはじまります。 東京都内での特集上映の二番手となる「第43回ぴあフィルムフェスティバル」では、森田監督作品の35mmフィルム上映と、森田愛溢れるゲストによるたっぷりのトークを実現!
「ときめきに死す」を冨永昌敬監督に、「メイン・テーマ」を松居大悟監督に、「それから」を沖田修一監督に、「39 -刑法第三十九条-」を石川慶監督と脚本家の向井康介さんに語っていただく時間で、森田マジックを解きあかし、次世代へとその魅力を伝えていただきます。
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それから(C)東映
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⑥ 第27回PFFスカラシップ作品「裸足で鳴らしてみせろ」完成披露上映
「PFFアワード」の受賞監督からオリジナル企画を募り、毎年1名を選出する「PFFスカラシップ」。 PFFが企画、製作、公開までトータルに映画をプロデュース。 第27回となる本年は、PFFアワード2018グランプリ「オーファンズ・ブルース」の工藤梨穂監督によるオリジナル長編映画です。乞うご期待!
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(C)PFFパートナーズ=ぴあ、ホリプロ、日活/一般社団法人PFF
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⑦熊坂出監督最新作「プリテンダーズ」
「珈琲とミルク」がPFFアワード2005で3冠を受賞し、続くPFFスカラシップ作品「パーク アンド ラブホテル」(2007年)が、第58回ベルリン国際映画祭にて日本人初となる最優秀新人作品賞を獲得。 現在、テレビドラマなど活躍の場を広げていた熊坂監督が「映画を撮りたい!」と一念発起し、画面から溢れんばかりの圧倒的な熱量で本作を完成。公開迫る最新作を世界最速上映します。
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⑧コンペティション部門「PFFアワード2021」
489本の応募作品の中から入選した18作品をご紹介します。※最終審査員は8月25日(水)発表予定。
★「PFFアワード2021」全作品はこちら
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※映画祭チケットは、8月28日(土)午前10時より、チケットぴあにて発売となります。
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「第43回ぴあフィルムフェスティバル」開催概要
日程:9月11日(土)~25日(土) *月曜休館
場所:国立映画アーカイブ(京橋)