ぴあアリーナMMのピロティ「モーションコリドー」でインスタレーションアートの放映開始

2020年06月24日

新型コロナウイルス感染拡大の影響により今年4月開業予定を延期し、皆様へのお披露目を待つ「ぴあアリーナMM」から、開業に向けた第一報をお届けします。

ぴあアリーナMM 1階、エントランス前のピロティ「Motion Corridor(モーションコリドー)」は、8本の柱にそれぞれ55インチの縦型ディスプレイ2台を設置した、巨大なサイネージに囲まれた特別な空間です。この8本の柱を利用して、ぴあアリーナMMでしか体験できない、映像と音響によるインスタレーションアートの放映を開始いたします。

「モーションコリドー」は、アリーナの来場客のほか、みなとみらいへの観光客、在住・在勤の方々が多く行きかうため、コンサートの有無にかかわらず賑わいを創出したいと考えました。パブリックスペースとして親しんでもらうことを願い、“街を訪れる人も楽しめるサイネージ”をコンセプトに構築しています。若いクリエイターや映像作家が最先端のアートに触れることで刺激を受け、「自分もここで作品を発表したい」というモチベーションにつなげてもらえるようなスペースにしていきたいと考えています。

7月1日(水)からのオープニングの回では、井口皓太/Kota Iguchi、Qubibi/勅使河原一雅、RYOJI YAMADAとそれぞれが独特な世界観でワールドワイドな名声を有する三名の映像作家にオリジナル作品を制作いただきました。サウンドについても、□□□(クチロロ)の三浦康嗣にプロデュースを依頼し、気鋭クリエイターたちの映像と音楽のコラボレーション作品を展開します。

音と映像が行き交うインスタレーションアートをぜひ体験してみてください。

◆デジタルサイネージ放映時間:11:00~20:00
 ※7/1(水)~当面の間

◆アートインスタレーション放映時間:毎時00分、30分~
※ぴあアリーナMMでの公演の有無に関わらず放映されます。
※放映スケジュールは急遽変更となる場合がございます。

▼作家紹介・作品紹介
【映像】
井口皓太/Kota Iguchi
URL https://kotaiguchi.com/
1984年生まれ、2008年武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。動的なデザインを軸に、実写やCG、写真、モーショングラフィックスなど領域を横断した表現を探る。主な受賞歴にNY ADC賞、D&AD賞、TDC賞など。ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020アドバイザリーボードメンバー

「Kinetic Frames」 2分8秒
絵画と映像との境界。実写とCGとの境界。本作品は、媒体が持つframe(枠)を用いて、その境界の横断を試みている。私たちは普段から四角くトリミングされた映像を覗き込んでいる。彼らもまた同様に、四角い窓の存在を感じ、こちらを見つめ続けている。

Qubibi/勅使河原一雅
URL http://qubibi.org/
1977年東京生まれ。アーティスト、ウェブデザイナー。2006年よりQubibiとして活動開始。近年での主な活動に個展 Qubibi Exhibition (MuDA/チューリッヒ)、音のアーキテクチャ展 (21_21 DESIGN SIGHT/東京) にて「オンガクミミズ」出展など。

「Border Play」 5分
隣り合う2つの色の間に、境界線が見えてくる。色が滲み合っている場合は離れてみればいい。そうして生まれた線を、私はなぞっていくことで形を捉えようとするのだが、線は動くし、色は入れ替わるし、あたり一面に色が広がるだけで線自体が消えてしまうことだってある。だからいつまで経ってもわからないままで、気づくと時間が過ぎてしまうのだ。 ここにはあるのは1つのルール性によって描かれた8つの作品です。色を操作することによって生まれた様々な境界線を御覧ください。

RYOJI YAMADA
URL http://ryojiyamada.com/
アニメーション作家、アーティストとして活動。文化庁新進芸術家海外派遣研修員としてドイツに留学。手書きのシュールな世界観のアニメーションは国内外で高い評価を得ている。

「エウロパ」 3分40秒
空想によって意識を空間に飛ばすと、時間軸は分岐し、躍動しはじめる。心地よい裏切りを以って埋められた空間にもたらされる新たな邂逅は、無意識の遊びか、あるいは反応か。これは曖昧な領域に身を委ねる贅沢さについての作品である。

【サウンドプロデュース】
三浦康嗣
URL http://www.kuchiroro.com/
日本のポップユニット、□□□(クチロロ)の主宰。 音楽制作のほか、プロデュース、舞台演出などのシーンでも活躍し、多角的に創作に携わる総合作家。

作品について
広い独特な形状の空間に建つ8本の柱(に埋め込まれた8つのスピーカー)を駆使して少し不思議な音響体験ができるように、それぞれの映像に寄り添いつつサウンドを制作しました。結果、普段のステレオ・モノラル環境での制作とは全く異なる発想の3つの作品が生まれました。是非現地で歩いたり、立ち止まったりして体験してください。

【ぴあアリーナMM】
 公式サイト: https://pia-arena-mm.jp/
 所在地  : 横浜市西区みなとみらい3-2-2 ぴあアリーナMM 1Fピロティ
 アクセス : みなとみらい線みなとみらい駅より徒歩7分、JR桜木町駅より徒歩8分
        横浜市営バス・京急バス「ぴあアリーナMM」バス停下車すぐ