第47回ぴあフィルムフェスティバル2025:李相日、山中瑶子、仲野太賀はじめ8名から「私のヌーベルバーグ作品」コメント到着!

プレスリリース CSR活動

2025年08月28日

9月6()より、国立映画アーカイブにて開催となる「第47回ぴあフィルムフェスティバル2025」。本年の映画祭は「ヌーベルバーグ」をキーワードに、特集企画を5つ展開。

1950 年代から世界中で多発的に起こったヌーベルバーグはフランス語で“新しい波”を意味し、自由な発想で映画制作を行った新しい映画、新しい作家の登場を驚きとともに伝える言葉。日本で最初に冠された「松竹ヌーベル・バーグ」の 3監督、篠田正浩、大島渚、吉田喜重 3 氏のご逝去が、本年の企画を具体化するきっかけとなりました。

17作品を上映するヌーベルバーグ特集では、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、ジャック・リヴェットなど現在は古典となった歴史的名作を「映画史的ヌーベルバーグの代表作」、李相日監督、山中瑶子監督、仲野太賀氏ら全8名のセレクターたちの極私的な「新しい」体験となった作品を「私のヌーベルバーグ作品」と題した、2つの柱で企画展開。8名のセレクターが最も刺激をうけ、自身にとってのヌーベルバーグ体験となった作品のセレクト理由は、映画祭来場者プレゼントの公式カタログに全文掲載。今回は、各人の"告白"の一部分をコメントとしてお届けいたします。

<「私のヌーベルバーグ作品」8 名のセレクト作品とコメント> ※敬称略/五十音順

■大島依提亜(グラフィックデザイナー)
セレクト作品:
『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』 監督:ジョー・タルボット/2019

ある“終わり”についての物語でありながら、これからの映画の“はじまり”を予感させる傑作。


■仲野太賀(俳優)
セレクト作品:
『リアリズムの宿』 監督:山下敦弘/2003

自由で、オフビートで、映画に充満する匂い立つ“何か”の虜になってしまいました。


■秦 早穗子エッセイスト
セレクト作品:
『陸軍』 監督:木下惠介/1944

ヌーヴェル・ヴァーグとは、私にとっては、ひとり、ひとりの、時代の記憶であり、見抜かんとする自分自身の目である。


■ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
セレクト作品:
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』 監督:ジム・ジャームッシュ/1984

 ラジカセで流れる「I Put A Spell On You」の衝撃ったら一生忘れませんね。


■山下敦弘(映画監督)
セレクト作品:
『真夜中の虹』 
監督:アキ・カウリスマキ/1988年

複雑な撮影やカット割り、計算された音楽設計などしなくても、こんなにも豊かな映画を作ることが出来るということに、たぶん勇気をもらえたんだと思う。



■山中瑶子(映画監督)
セレクト作品:
『人魚伝説』 監督:池田敏春/1984

ずっとスクリーンで観たかった映画として外せませんでした。


■吉田大八
(映画監督)
セレクト作品:
『爆裂都市 BURST CITY』 監督:石井聰亙(岳龍)/1982

『爆裂都市』に触発された勢いで『爆裂家族』というまんまのタイトルで短編を撮ってみたら案外褒められて、いろいろ勘違いした。



■李 相日(映画監督)
セレクト作品:
『さらば、わが愛/覇王別姫4K』 
監督:陳 凱歌(チェン・カイコー)/1993年
『復讐するは我にあり』 
監督:今村昌平/1979年

平和ボケを享受して生きてきた自分の脳天に杭を打たれた忘れ難き映画体験です。




「第47回ぴあフィルムフェスティバル2025」
 日程:9月6日(土)~20日(土) 会場:国立映画アーカイブ ※月曜休館
【映画祭サイト】 https://pff.jp/47th/


◎お問い合わせ:
 マジックアワー TEL 03-5784-3120 / staff@magichour.co.jp
 一般社団法人PFF TEL 03-5774-5296