PFFアワード2015「いさなとり」がリマ・インディペンデント映画祭でグランプリを受賞!

CSR活動

2016年07月29日

「いさなとり」
「いさなとり」
藤川史人監督
藤川史人監督

PFFアワード2015で観客賞&日本ペンクラブ賞を受賞した藤川史人監督「いさなとり」が、6月30日~7月9日にペルーで開催された「第6回リマ・インディペンデント映画祭」のインターナショナルコンペ部門にてグランプリを獲得しました。

この「リマ・インディペンデント映画祭」は、インディペンデント(自主制作)映画に特化した、ペルーで最初の映画祭です。
昨年、ペルーでは商業と自主制作をあわせ年間60本の映画が生まれていますが、公開されるのはその半数以下。誰にも観られることなく終わってしまう映画が多くあるなか、観客に現代の映画を知ってもらう場所として、そして、インディペントな映画を志すつくり手たちが世界の映画人や映画状況に触れ交流する場所として、生まれた映画祭です。

ウカマウ集団に憧れ、ボリビアでの映画制作を夢見る藤川監督にとって、今回の「いさなとり」リマ上映は、南米の映画作家たちとの多くの出会いを実現できたこともあり、忘れられない受賞となりました。

本作は、昨年9月のカナダ・バンクーバー国際映画祭出品に始まり、台北、スペイン、インド、香港、アメリカの映画祭、そして、7月21日~30日に開催の中国・西寧ファースト青年映画祭のコンペティション(審査委員長はウォン・カーワイ監督)でも上映が決定しています。


【「いさなとり」作品紹介】
太古の昔には海の底だった町では、今も鯨の化石が出てくる。この地に千年前から伝わるという天狗の舞いや、被爆体験を語る老人、無縁仏の存在などを点在させながら、中学生のユウタが体験する出会いと別れを描く。東京から来たよそ者が土地に少しずつなじんでいく様子も、作品に一つの層を与え、効果的だ。

第38回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)は、2016年9月10日(土)~23日(金)東京国立近代美術館フィルムセンターを皮切りに、京都・神戸・名古屋・福岡にて開催されます。