ライブ・エンタテインメント市場、前年比13.8%増で6,000億円に迫る勢い/ぴあ総研が2018年調査結果(確定値)を公表

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2019年09月12日

ぴあ総研が、ライブ・エンタテインメント調査委員会からの委託を受けて実施しましたライブ・エンタテインメント市場規模の調査結果(確定値)を公表しました。

今回公表しました2018年のライブ・エンタテインメント市場規模は、統計を開始した2000年以降で最高の5,862億円(前年比13.8%増)を記録しました。また、公演回数は前年比0.6%減となりましたが、1公演当たり動員数が増加したことから、動員数は前年比11.3%増の7,645万人となりました。

*ライブ・エンタテインメント市場規模=音楽コンサートとステージでのパフォーマンスイベントのチケット推計販売額合計と定義。


ぴあ総研2018年確定値市場規模.png

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■音楽市場について
2018年の音楽市場規模は3,875億円(前年比11.8%増)と推計されます。公演数が前年比1.6%減となりましたが、動員数は前年比9.1%増と伸び、動員一人当たり単価も増加したことから、市場規模はプラス成長を維持しています。音楽市場の8割強を占めるポップス分野におけるスタジアム・アリーナツアー(デビュー30周年を迎えたB'z、デビュー20周年の嵐、引退を発表した安室奈美恵など)の好調が、市場規模の拡大を牽引しています。

■ステージ市場について
2018年のステージ市場規模は1,987億円(前年比17.9%増)と推計されます。ライブ会場不足により、会場収容人数1,000人以上というステージ分野においては比較的大規模な会場での公演回数が頭打ちとなっていますが、主にミュージカルにおいて1公演当たりの動員数の増加と、動員一人当たり単価が上昇したことが、市場規模の伸張を牽引しました。具体的には、劇団四季専用劇場「キャッツ・シアター」(2018年8月オープン)のミュージカル「キャッツ」、「IHIステージアラウンド東京」(2017年3月オープン)で上演された劇団☆新感線「髑髏城の七人 花鳥風月」と「メタルマクベス」といったロングラン公演が挙げられます。さらに、新形態のイベントである体験型恐竜ライブショー「恐竜どうぶつ園」「DINO SAFARI(ディノサファリ)」「世界一受けたい授業 THE LIVE」なども市場を活性化させました。

■本調査結果のサマリーこちら
 市場規模、公演回数、動員数についての2009年からの推移をまとめています。

2018年の市場調査の詳細分析につきましては、『2019 ライブ・エンタテインメント白書』としてまとめて、9月末に発行予定です(電子書籍版も9月末予定)。

【本ライブ・エンタテインメント市場調査について】
ライブ・エンタテインメント市場を客観的に評価する市場規模や動員数等のデータがほとんどないという状況を受けて、ぴあ総研が2000年から推計をスタートしたものです。2011年からは、その主旨に賛同する業界団体・企業によって構成される「ライブ・エンタテインメント調査委員会」が同調査の実施を引き継ぎ、ぴあ総研が同委員会から委託を請けて行っております。日本で唯一のライブ・エンタテインメント市場全体を捉える統計調査として信頼をいただいています。

【電子書籍『2019ライブ・エンタテインメント白書』概要】
刊行:2019年9月末予定
予価:20,000円(税別)
発行:ライブ・エンタテインメント調査委員会
販売サイト:kindle、kobo、bookstoreほか
【ライブ・エンタテインメント調査委員会の参画団体・企業】
一般社団法人 日本音楽事業者協会
一般社団法人 日本音楽制作者連盟
一般社団法人 コンサートプロモーターズ協会
一般社団法人 日本音楽出版社協会
一般社団法人 日本音楽著作権協会
公益社団法人 日本演劇興行協会
株式会社 電通
株式会社 博報堂
株式会社 博報堂DYメディアパートナーズ
ぴあ 株式会社
株式会社 ローソンエンタテイメント
株式会社 イープラス
コミュニティ・ネットワーク 株式会社