最終審査員が決定!「第37回PFF ぴあフィルムフェスティバル」まもなく開催
2015年09月04日
「第37回PFF ぴあフィルムフェスティバル」が、9月12日(土)~24日(木)まで東京国立近代美術館フィルムセンターにて開幕します。「PFF」は大きく分けると、コンペティション部門の「PFFアワード」と、「招待作品部門」が行われます。
「PFFアワード」では、577本の応募作品の中から、厳正な審査を経て、選ばれた20の入選作品が上映されます。その作品の中から、最終審査員による審査により、グランプリ(1作品)、準グランプリ(1作品)、審査員特別賞(3作品)の各賞が選ばれます。
そして、今年度の最終審査員が、以下のとおり決定いたしました。
奥田瑛二(俳優・映画監督)
大友啓史(映画監督)
阿部和重(小説家)
熊切和嘉(映画監督)
西村義明(プロデューサー) ※敬称略
俳優、映画監督、小説家、プロデューサーと、それぞれの分野でプロのクリエイターとして活躍する5名の方々により、映画祭最終日の9月24日(木)に行われる表彰式にて「PFFアワード2015」の各賞が発表される予定です。
もうひとつの「招待作品部門」は、基本的に「映画をつくりたい人が、がつんと衝撃を受ける作品を」という視点で集められ、今年は4企画が予定されています。本企画について、荒木啓子PFFディレクターのコメントをご紹介します。
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◆特集「サミュエル・フラー ~誰もが憧れた奇跡の作家~」
「ヴェンダース、カウリスマキ、ゴダール、スコセッシ、スピルバーグ、ジャームッシュ、ファスビンダー(50音順)ら、現在も大きな影響力のある監督たちに敬愛されたサミュエル・フラー監督の特集上映です。」
◆「映画内映画 ~映画は映画をつくることをどのように描いてきたか~」
「映画で描かれる映画づくりを描く傑作を集めたプログラムです。プレミア上映の2本は、俳優・内藤剛志さん&室井滋さんと共に学生時代から傑作を生み続ける長崎俊一監督の最新作『唇はどこ?』と、『スウィングガールズ』『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督と学生時代から映画をつくってきた、鈴木卓爾監督の最新作『ジョギング渡り鳥』があります。名作の誉れ高い森﨑 東監督の『ロケーション』、フランソワ・トリュフォー監督の『アメリカの夜』のフィルム上映も実現します。」
◆特別企画「世界が絶賛した日本の短編映画たち」
「近年話題の短編を一挙に観ることのできるチャンスです!"短編映画って、何?" "なんのためにつくられてるの?"という疑問の答えにもなるかもしれません。監督の来場も予定されています。」
◆PFF講座シリーズ「映画のコツ ~こうすればもっと映画が輝く~」
「PFFならではの"映画をもっと楽しめるきっかけになる"企画。タランティーノ監督の『キル・ビル』や一連の三谷幸喜監督作品など、国内外で活躍する種田陽平美術監督と、『Shall we ダンス?』などの周防正行監督が、日本の至宝 小津安二郎監督作品『小早川家の秋』を上映したあとで、小津映画独特の美術について語る、という非常にレアな企画。
そして、相米慎二監督の代表作をはじめ、100作品以上を手がけた伊地智 啓プロデューサーと、最新作『ハッピーアワー』がロカルノ映画祭のコンペティションで女優賞を受賞した若手のホープ濱口竜介監督が、映画撮影所のない現在、どう映画をつくっていくかについて、話し合う企画のふたつです。参考上映は、伊地智プロデューサーの大エンターテインメント作『居酒屋ゆうれい』(西島秀俊デビュー作!)です。」
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PFFは、ぴあが1977年以来、ひたすら続けてきた、映画の新しい才能の発見と紹介、そして育成のための映画祭です。PFFが輩出した日本映画界で活躍する監督は数知れず。今年も未来の巨匠の作品をお見逃しなく。
なお、「第37回PFF」は、東京開催後、京都・名古屋・神戸・福岡と全国を巡回します。
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